オクルパッド(弱視治療)
弱視治療は眼鏡やアイパッチ(健眼遮蔽)が数十年前から行われている治療でした。
最近はデバイスの進化により「オクルパッド」という新しい弱視訓練ができるようになりました。
これまでの治療と合わせて行うことでより早く弱視治療ができるようになり、3歳児健診で弱視を見つけることができなかった場合にも視力を成長させることができる可能性が高くなりました。
当院では1週間に2回、1回30分の治療を基本として通院で治療を行っています。
3歳児健診や就学時健診で視力不良を指摘された場合は一度ご相談下さい。
視力の成長が遅れる弱視
弱視の治療は昔から
① 健眼遮蔽
見えている方の目に目隠しをして”弱視の目で”物を見る環境を作る。
② 眼鏡による視力矯正
遠視や乱視など視力が育たない原因を解消する。
の二つが基本的な治療として行われてきました。
今回のテーマ「弱視の新しい治療法」は① 健眼遮蔽についてです。
そもそも健眼遮蔽は利き手を使わないでご飯を食べてくださいというのと同じ、見える目があるのに、その目を使えない状態でいるというのは子どもにとっては少なからずストレスになります。
そのストレスをデバイスで軽減するのが「オクルパッド」です。
(オクルパッド公式HPより)
iPadの画面に特殊な加工を施し専用の眼鏡と併せて使うことで治療したい方の目だけに画面を見せることができるようになっています。
この眼鏡をかけて弱視治療用のゲームをすると目隠しをしない状態で、訓練したい方の目だけで見ることができます。
弱視治療はあくまで「見る」ことそのものが治療なので集中してゲームの画面を「見る」ことは効果的な治療になります。
あまりやりすぎて逆に目が悪くなってしまっては元も子もないので、
1回の治療時間は30分
週2回通院で行います。
通常の弱視治療ですので保険診療になります。
弱視の治療を楽しく行える方法です。
ご興味のある方は一度相談ください。